子どもの足指力低下の原因とは
2018/05/17
最近の子どもたちは、偏平足や足指の変形など足のトラブルを抱えている子が多いそうです。
子どもたちの足にいったい何が起きているのでしょう?
子どもたちの病んでいる足の現状は、足力の低下です。
足力とは、土踏まずの形成や足指の機能、足指の力のことです。
まず土踏まずは、足の裏にある筋肉を鍛えることで作られるのだそうですが
残念ながらその形成率は、近年低下し続けています。
これは、車や交通機関の普及によって歩く機会が少なくなったことや、
ゲーム機などによる室内遊びが多くなったことが影響していると思われます。
また、足の指を閉じたり、開いたり、曲げたりする機能の低下も著しいといいます。
例えば逆立ちをするとき、必ず手の指を左右に大きく開いて安定して立てるようにしますよね。
それと同じように、立っているときも足の指が開いていなければ、バランスよく立つことができません。
最近の子どもたちは、屋外では靴、室内では上靴と、ほぼ1日中履き物を履いています。
特に足幅に合っていない靴を履いているために、足の指をしっかりと開くことができなくなっているのです。
走ったり、飛んだり、方向転換したり、片足立ちのとき等バランスを保つのに大きな役割を果たす足指の力。
最近の子どもたちの運動能力の調査に見られる走力の低下は、
足の指で大きく地面を蹴る力がなくなっていることのあらわれだということです。
足力が低下するということは、身体全体へ大きな影響を及ぼすといいます。
例えば、背中を丸めた猫背姿勢。
これは、足の指をしっかりと使えないので重心がかかと寄りになってしまい、
前後のバランスを整えるために首を前に突き出すことで起こる姿勢です。
猫背姿勢は筋肉の疲労を増大させるので、長く立っていられずに、しゃがみこんでしまうのです。
少し歩いただけですぐ疲れるのも、足力の低下が原因です。
足の指をうまく使えないために、すり足やペタペタ歩きなどになってしまいます。
そのため歩行効率が悪くて疲れやすくなり、長く歩くことができないのです。
また、すぐに転んでしまうのも、足の指で踏ん張ることができないためです。
子どもたちの健全な成長は、足を使うという、人間本来の姿を取り戻すことにあるとのこと。
足のトラブルは、このように身体全体に影響を及ぼすということを覚えておきましょう。
では、どのようにすれば健康的な足づくりができるのでしょうか。
まずは足の指を使い、バランスを整えながら背筋を伸ばし姿勢を正しましょう。
歩くときも、足の指を使ってしっかりと蹴り出すことを意識してください。
足底にある筋肉や腱は、すべて足の指につながっていますから、
丈夫で健康的な足づくりのためには、足の指を鍛錬することが大切なのです。
また、健康的な足づくりのためには靴選びも大切です。
靴選びは、歩き始めた乳児の段階から始まっていることをぜひ認識してください。
失敗しない靴選びのポイントを紹介します。
■靴を履いたときにフィット感があり、足底全体でバランスよくしっかりと立てていること
■立位や歩行時の安定を確保するためにかかと部分にくぼみがあること
■足の指に圧迫感がなく自由に動かせること
選んでほしくないのは、靴全体が細くできているもの。
現代人の細い足に合わせてデザインを優先して製作しているようですが、
細い靴は足の指を圧迫するため、足や足の裏にある筋肉の低下を招く原因になります。
目先のキャッチフレーズだけを真に受けて購入しないようにしましょう。
靴を選ぶときには、靴を履いて立ったり歩いたり、フィット感や歩きやすさを必ず確認することが大事です。
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足のトラブルを防ぐには、とにかく足を使うことが大切です。
まずは、足の指をしっかりと使えるよう、お子さんの足に合った靴を選んであげてください。
そしてこの機会に、お母さんやお父さんも、お子さんと一緒に歩いたり遊んだりして、
一緒に足指を鍛えてみてはいかがですか?
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